「NICE TO MEET YOUr town!!! 〜season2〜」と題した、SHISHAMOの来年春のツアーの開催が発表されました。先日千葉LOOKにてツアー初日を迎えたばかりだというのに早くも次のツアーが決定。フェスのMCで「ライブは1年中どこかでやっているので」みたいな発言をすることが度々あるが、本当にライブ活動に精力的で止まることがない。本当に凄い。
春広すぎじゃね?…というツッコミはさておき(暦の上では春ですし)、season2ということで、“NICE TO MEET YOU”と“your town”をかけたこのタイトルのツアーは“これまで訪れたことのない街をまわる”をコンセプトに2022年に行われました。
一般的なアーティストの全国ツアーで見かけることはないであろう会場ばかりで組まれており、「広島だからチケット取ったら市内から電車で2時間…」と嘆く人もいたりと、基本的にどの会場もアクセスが良いとは言い難い立地でした。
前回の2022秋の時、ツアーが発表されたタイミングで当時のブログ(現在閉鎖中)に各会場へのアクセス情報をまとめた記事をアップしていましたが、今回も書いてみようと思います。
全体を通して以下ルールとしています。
結論から言うと、大分の「宇佐文化会館」のみ、車なしだと要タクシーになりそうです。
交通費の算出に役立つよう、EXサービスの適用日カレンダーを置いておきます。
【兵庫】アワーズホール(明石市立市民会館)
新幹線最寄り駅は「西明石」。2022秋のツアーでは『加古川市民会館』が含まれていました。(今ググったらネーミングライツでSHOWAグループが付いたのですね。)東からだと加古川は西明石より奥ですが、明石は1駅戻る形になります。西明石はひかりしか停車せず本数が少ないので、交通費節約も兼ねて新大阪から在来線という手段も全然アリかと。新快速で6駅(大阪、尼崎、芦屋、三ノ宮、神戸、明石)です。反対に中国地方や九州から来られる方は姫路から在来線でも良さそうです。
会場最寄りの2020年12月オープンのホテルはクチコミ★4以上の高評価。2/8(土)は現時点で1万円弱ほどします。会場から約1kmかつ明石駅周辺で6000円台のホテルが1軒ありますが、宿泊する場合は西明石まで出た方がいいかもしれません。
西明石と明石は特定都区市内制度の“神戸市内”の範囲からは外れています。名古屋~明石または西明石間の乗車券は4510円。神戸市内までの乗車券と神戸市内の最西端の駅である「舞子」から「明石」までの運賃は以下の通り。
名古屋市内~神戸市内 | 4070 |
舞子~明石 | 170 |
計 | 4240 |
なので、新大阪から在来線で行く場合は一括で乗車券を買わずに神戸市内まで買って(券売機で買うのであれば新幹線下車駅を「新大阪」に、到着駅を神戸市内のいずれかの駅に指定)、乗り越し精算した方が270円安いです。横浜市内、東京都区内でも同じことが言えるはずです。
【京都】文化パルク城陽
公式サイトにJR城陽駅からのバスの案内がリンクされていますが、近鉄からの方がアクセスが良いです。京都駅から普通電車で13駅、所要時間30分程度ということでそれなりの距離乗車しますが最寄り駅から徒歩10分以内なのでまだまだ行きやすい方でしょうか。
西明石~京都は新快速で1時間強、運賃は1620円。明石からでも運賃は同じです。
京都~名古屋の乗車券は2640円。(201kmに満たないため特定都区市内制度は適用されませんが、中央本線方面なら新守山、東海道本線方面なら大高まで同じ2640円です。)合わせて4260円。もし明石駅周辺に1泊するのであれば往路と同様に神戸市内で分割して京都で途中下車した方が20円安く済みますが、精算が面倒なので私なら復路のきっぷは京都発にして京都まではICで乗ると思います。西明石に1泊する場合は西明石~舞子が190円なので全く同じになります。
ちなみに、私は新幹線は基本的に「乗車券+e特急券」の組み合わせで利用します。e特急券についてはこちらの記事参照。
【山口】下関市民会館
SHISHAMOのワンマンツアーのこのシリーズは聞いたこともないような会場がほとんどで、よく見つけてきたな…と思うばかりなのですが、この会場は有名アーティストのツアーでもたまに含まれているので私も知っていました。下関は山口県になりますが、新幹線最寄りの新下関はこだましか停車しません。新山口から在来線では1時間以上かかるため、小倉で下車して在来線で2駅というルートが一般的のようです。
名古屋、新横浜、東京・品川から小倉までは『EX早特21ワイド』の設定があります。年会費有料のエクスプレス予約会員でなくても、スマートEXでも同じ料金設定です。名古屋~小倉間は14100円。片道601km以上の場合往復で乗車券を購入すると1割引となりますが、その場合でも片道あたりの最安値は「乗車券9600円(10670円×0.9、10円未満切り捨て)+e特急券6860円(通常期の場合)=16460円」なので、大幅に安く利用出来ます。
【群馬】メガネのイタガキ文化ホール伊勢崎(伊勢崎市文化会館)
ユニークな会場名。2022年10月よりネーミングライツで命名されたようです。最寄りの伊勢崎駅からは徒歩30分弱、ということで2022秋の『太田市民会館』と似たような立地ですが、JR沿線なので人によってはこちらの方が行きやすいかもしれません。とはいえ、高崎~伊勢崎間が両毛線で約30分、東京から鈍行のみで行こうとすると所要時間2時間半、ということで関東在住であっても気軽に行けるような場所ではないですね…。
東京~高崎の新幹線はえきねっとでトクだ値がないか調べたところ、高崎が設定区間に含まれているのは上越新幹線のたにがわのみ。
日曜・祝日の上越新幹線の時刻表を見てみると、たにがわは本数が少なくライブに間に合う時間帯では
- 06:36発 → 07:34着(58分)(たにがわ401号)
- 08:03発 → 09:00着(57分)(たにがわ403号)
の2本のみ、ということで朝早すぎて現実的ではないです。
逆区間のたにがわは19:44発が最終なので往復ともにトクだ値は使えなさそうです。
名古屋からだと601kmに満たないので乗車券の往復割引も効かず…ということでかなり行きにくい印象ですね…。
日帰りは新大阪は不可、名古屋は「20:11」発のJRに乗車出来れば帰れそうではありますが、SHISHAMOのワンマンライブの公演時間からするとギリギリでしょうか。初日の様子を見て判断という感じになりそうです。
【千葉】君津市民文化ホール
千葉ということで一見東京から最も行きやすそうではありますが、電車と徒歩のみで行けない会場。千葉といえば、SHISHAMO史上初のホールツアーである2016春のツアーで『市原市市民会館』に行きました。JR内房線「五井」駅からおおよそ1時間に1本間隔の小湊鐵道というローカル線に乗り継ぎ、最寄り駅からさらに徒歩約20分、とアクセス面で苦労した記憶があります。五井はロキノンフェスでお馴染みの蘇我のさらに奥ということでその時点で十分遠いのですが、今回はそれよりも奥、木更津よりも奥、ということで電車で行こうとすると気が遠い。さらに、最寄りの君津駅から会場までの距離は5km、ということで歩ける距離ではありません。一応路線バスはあるようです。
君津市コミュニティバス
小糸川循環線(外回り)「市民文化ホール」下車
日東交通
周西線「市民文化ホール」下車
休日の上り最終はコミュニティバスは17:59発、日東交通は18:56発のため終演後はいずれも利用不可。
市民文化ホールはJRの駅からは離れていますが、バスターミナルのすぐ近くのようで、東京八重洲からそのバスターミナルまでの高速バスが出ています。所要時間は約65分、片道1600円。下りは15時までであれば15~20分間隔でそれなりの本数が出ています。
終演後の上りは「20:05」と「21:20」の2本のみ。20:05発に乗車出来れば名古屋までなら日帰り出来そうですが、車でない人は全員このバスに乗りそうなので、乗り切れるか怪しいところ。この路線は予約システムはないとのこと。
羽田空港、横浜方面からのバスもあるようです。名古屋までの終電を検索すると20:53発のバスから羽田空港に出る経路が最初に出てくるのですが、乗り換え時間がかなりシビアなので現実的ではなさそうです…。
【大分】宇佐文化会館
おそらく今回のツアーで最高難易度の会場。土地勘がなく最寄りの駅名を見てもピンとこなかったのでですが、調べたら博多から特急で2時間ほど。本州から陸路で行く場合は小倉で下車し、特急に乗り換えることになりそうです。特急ソニックは中津から別府までノンストップの列車もあり、その間の柳ヶ浦や宇佐に停車するのは1時間に1~2本。
路線バスを調べてみたのですが、…まずは柳ヶ浦駅前からの時刻表。
次に、宇佐駅前からの時刻表。
…御覧の通りあまり頼りにならなさそうなのでさっさとタクシー乗るのが無難そうです…。もちろん終演後のバスはありません。
遠方から空路で行く場合は、大分空港からリムジンバス・ノースライナー(中津・宇佐・豊後高田行き)が運行しているのでそれで「宇佐市役所前」まで行くのが楽そうですが…所要時間72分。間違いなく車が一番楽ですね。小倉から車だと1時間強で辿り着けそうです。
遠征の場合どこを拠点にしたらよさそうか。会場から徒歩圏内のホテルは2軒。最寄りのホテルは3月の土日は現時点で8日のみ空室なし…。中津まで行けば何軒かあるのですが、どうやら大分空港からのノースライナーは、そのまま乗っていれば中津駅前まで行くみたいで。
そして、終演後にこのバスに乗れれば中津まで行けそうなのですが、空港ではなく途中の停留所から乗れるものなのかが不明。運賃表示が出ているということは乗れるのだろうか。
これに乗れないとしても、タクシーで柳ヶ浦駅まで出て在来線で中津まで行くか、特急で小倉まで戻るという手も。「柳ヶ浦⇒小倉」の終電は22:14、そこから博多へのこだまにも乗り継げるので博多市内在住の人でも十分日帰り出来そうです。
【佐賀】鳥栖市民文化会館
まさかツアーで2回連続佐賀があるとは、地元民もビックリなのでは。鳥栖はサガン鳥栖のホームタウンであり地名としては比較的有名ですが、アーティストがツアーで訪れるというのは滅多にないはず。
駅からやや離れているもののギリ徒歩圏内。新幹線の新鳥栖駅周辺は徒歩圏内にホテルが全くなさそうなので、鳥栖駅周辺か博多に泊まるかになりそうです。
宇佐から直行すると仮定して、九州内で使える割引きっぷはないかと調べてみました。中津で1泊してから移動する場合は中津~博多に『九州ネットきっぷ』の設定があるので少し割引になりそうです。
博多~新鳥栖は新幹線を使えばわずか12分で移動出来ますが、自由席特急券含めて1440円。博多~鳥栖の運賃は570円、一部の鹿児島本線区間快速に乗れば30分弱で到着出来ます。駅から会場までの距離がほぼ同じなので、こちらの方がコスパ良さそうです。
6駅しか停車しない区間快速は、開演に間に合う時間帯に絞ると1時間間隔で以下の4本。
- 12:59発 → 13:27着(28分)
- 13:59発 → 14:28着(29分)
- 14:59発 → 15:28着(29分)
- 15:49発 → 16:23着(34分)
柳ヶ浦や中津から鈍行のみではさすがに時間がかかりすぎるので、私なら博多まで特急ソニックで、博多から鈍行で行くと思います。
【神奈川】厚木市文化会館
徒歩13分というとそれなりに歩くはずですが、他の会場と並べるとアクセス超良好に思えてしまいますね…。都内からだと新宿で小田急に乗り換えでしょうか。東京や神奈川在住の人はまずここが第一候補のはずなので、ファイナル効果も合わせると即完してもおかしくない気がします。
西から行く場合新幹線最寄り駅は「小田原」。ただし、こだまと一部のひかりしか停車しません。名古屋までの終電はこだま1本の場合は21:04発、静岡でひかりに乗り継ぐ場合は21:56発。本厚木~小田原は乗り換えなしで9駅、所要時間40分前後。21:04のこだまにギリ間に合うか、ぐらいですかね。町田経由で新横浜に出てのぞみに乗るのであれば新大阪まででも十分日帰り出来ます。
小田原発着のEX割引商品は、静岡と名古屋のみEX早特1の設定区間に含まれています。乗車日6日前~前日までに購入する必要があり自由席のみとなりますが、こだまであれば自由席の割合が多いのでおそらく難なく座れるはずです。名古屋~小田原間は7900円。名古屋市内~小田原の自由席の通常料金は「乗車券5170円+特急券3400円=8570円」なので、名古屋駅までの在来線運賃を加算したとしても安く利用出来ます。
前回同様、全8公演。関東、関西、九州(下関はほぼ福岡)に偏ってしまってはいますが、今秋のツアーが北海道と東北多めなので合わせるとバランスが良い感じでしょうか。東海3県はどちらもナシ。刈谷のアイリスなんてどう?と個人的には思っているのだが、思い起こせば前回のNICE TO MEET YOUr town!!!に愛知ありましたね。
何か気が付いたことがあればツアー開催までに追記します!
コメント